400万円を切ったヒョンデ・コナは、エントリーEVに最適なのか?

 最下位グレードが約399万円、魅力的なプライスと超個性的なデザインで人を魅了するヒョンデの小型SUV「コナ」。エントリーEVとしても最適だと語るメディアもあるが、本当にそうなのか?是非最後までご覧ください!!

 

そもそもヒョンデ・コナとは?

 コナは2017年に登場したBセグメントのSUVで、ガソリン、ハイブリッド、EVと幅広いパワートレインを揃えるヒョンデの売れ筋モデル。その2代目モデルは2023年3月7日にワールドプレミアされた。新型では従来のガソリン車からEVを開発するのではなく、EVを先に開発するという手法を採用したという。

 その結果、EV中心の未来的エクステリアを実現。目を引くボンネットを横切る横一文字のLEDライトのほか、ピクセルグラフィックが特徴的なデザインとなっている。0.3を下回るとよいとされるCd値(空気抵抗係数)は0.27で、スタイルを犠牲にすることなく空力性能も優れている。

 新型コナ エレクトリックのボディサイズは全長4355×全幅1825×全高1575mm、ホイールベース2660mm。一般的なBセグメントのSUVよりも大きく、トヨタ カローラクロス(全長4490×全幅1825×全高1620mm)に近いサイズ感。ヒョンデ日本再参入の第一弾モデル、アイオニック5と比べると、全長で280mm、全幅で65mm、全高で70mm短くなっている。*1

 

使い勝手と近未来を両立した内装

 インテリアは、12.3インチのデュアルパノラマディスプレイを内蔵した水平基調のダッシュボードを採用。また「リビングスペース」をコンセプトとした広い室内空間となるよう、シフトバイワイヤ式ギヤセレクターをコラムに装着。さらに、ステアリングホイール周辺にすべての操作系を配置し、オープンコンソールの収納スペースを確保している。

 フロントに2つのUSB-Cポートと12V電源コンセント、リアには2つのUSB-Cポートを利用することができる。また、Boseのエンジニアがチューニングした8つのスピーカーからなるBoseプレミアムサウンドシステム、サブウーファーで、没入感のあるサウンドを提供。

 居住性を高めた後席は、2段階ラッチでリクライニングが可能。ラゲッジスペースは、466リットル(VDA方式)を確保するほか、EVらしいフロントのラゲッジスペース「フランク」を装備する。

 

選べる3グレードとその違い

 日本仕様のコナは、「カジュアル」「ボヤージュ」「ラウンジ」の3グレード構成で、価格は「カジュアル」が約399万円〜、「ボヤージュ」は約451万円〜、「ラウンジ」は約489万円〜となっている。

「カジュアル」を選択した場合48.6kWhのバッテリが装備され、航続距離は約451km程。一方「ボヤージュ」と「ラウンジ」には64.8kWhのバッテリが装備され、「ボヤージュ」の航続距離は約625km、「ラウンジ」は約541kmとなっている。

 最上位グレードの「ラウンジ」が中間グレードの「ボヤージュ」より航続距離が劣るのは、追加装備の兼ね合いで車両重量が増加しているためである。仕方ないね。

それでも、約540km走れるEVが500万円以内に買えるのはかなりのお手頃価格。約570km走れますよ〜とテスラがモデル3を持ってきたとしても、あちらは約570万円からのスタート。しかも、装備面だとコナの方が圧倒的に優秀だったりする。

 

筆者おすすめのグレード

 これから、はじめて車を買う!という若者向けに、オシャレなデザインと補助金等の優遇措置で手軽に買えるEVとしてコナ程最適な車は無いだろう。それこそ、最下位グレードの「カジュアル」でも400km位は余裕で走るし、装備面でもコスパは十分良い。近距離の買い物から遠出まで余裕で「カジュアル」ならこなせることが可能だ。

 一方でおすすめしないグレードもある。それは航続距離が最も長い「ボヤージュ」である。確かに、600km弱走れて500万円以内で買えるEVなんて、2024年現在の日本では存在しない。が、もう30万円積めれば圧倒的に豪華装備が増える「ラウンジ」が購入可能となる。

「ラウンジ」でも約540km走れるし、日本横断位走るんだ!という人以外には「ボヤージュ」は向かないグレードだといえる。正直「ボヤージュ」が最下位グレードじゃないのか?と思ってしまった。

 色々語っては見たが、自分の用途に合わせて選択してみるのもアリかもしれない。

 

ヒョンデ・コナの購入方法

 ヒョンデ・コナは、アイオニック5と同様にヒョンデの公式サイトから購入が可能になっている。しかし、いくら低価格でも400万円もする買い物をスマホで完結したくない!と思うのもまた事実。

 ヒョンデは今色んな場所に拠点を設置し、そこで試乗や購入の成約までもが可能となっている。もし、コナが気になった場合には1度試乗を行い、それでいて購入を検討するのも悪くないかもしれない。

 

ヒョンデ・コナ 公式サイト

https://www.hyundai.com/jp/kona

 

いかがだったでしょうか?是非参考までにご活用ください!また、感想等のコメントもお待ちしております(*^^*)

*1:ベストカーwebより引用